小説の隣に写真集を置くとき、同じものが描かれている必要はあるのでしょうか。小坪書房では、題材を揃えるより、読んだあとに視線がどこへ向くかを考えます。書かれた町と、写された日常。その間を、自分のいる部屋がつないでくれるかもしれません。

本棚001の一冊目は、見えていない場所を想像する入口です。三冊目は、身近なものを見る時間へ誘います。そのあいだに、ページや部屋や通りについて考える本を置きました。想像と観察が遠いままにならないように、いまいる場所から行き来する道をつくるためです。

三冊を読む順番は決めていません。写真から入り、小説へ進んでもよいし、部屋について考える途中で一冊目へ戻ってもよい。気になったことを一行だけ書き留めておくと、別の本でその問いに出会い直すことがあります。

組み合わせは、読むものを増やすためだけの仕掛けではありません。一冊の印象を固定せず、ほかの本の隣で読み直すための方法です。読み切ったかどうかを数える前に、三冊を同じ机に置いたとき、自分の中で何がつながるのかを楽しんでみてください。